セミナー

2019年2月28日開催「人事戦略フォーラム」レポート

選択肢の時代における“複業”の未来
~企業と個人にとっての新たな働き方~

2月の人事戦略フォーラムは「多様な働き方」実現に向けた旬のテーマ「複業(副業・兼業)」を取り上げました。複業は働き方改革の柱のひとつとして、政府も普及の音頭を取っています。 本フォーラムでは『複業の時代』を上梓した早稲田大学の山田英夫教授の講演に加え、先進3社の事例紹介とトークセッションにより「複業最前線」を紹介しました。

山田教授は、ひそかに行う「伏業」や、勤務時間外の「副業」、ボランティア活動などの「幅業」から、自己実現のために行う「複業」の時代が来ていると指摘。キャリア開発や人的ネットワーク拡大のためにも、従業員に「キャリアの選択肢」を用意する必要性があるとし、積極的な導入を促しました。

銀行業界としては異例の副業・兼業解禁に踏み切った、新生銀行の林貴子 執行役員人事部長は「多様な働き方が可能な、魅力的な職場づくり」など解禁の狙いを説明し、複業推進により「人材を共同活用する労働市場」の未来図を目指したいとしています。

銀行業界としては異例の副業・兼業解禁に踏み切った、新生銀行の林貴子 執行役員人事部長は「多様な働き方が可能な、魅力的な職場づくり」など解禁の狙いを説明し、複業推進により「人材を共同活用する労働市場」の未来図を目指したいとしています。

ディー・エヌ・エーの高橋直人 人事総務部長は、①本業に支障をきたさない ②会社に迷惑をかけない ③健康管理時間を厳守する - との「副業3原則」を紹介。副業者の2人に1人は「本業のパフォーマンスが高くなった」と、導入のプラス効果を評価しました。

勤務時間や場所を自由に選ぶ「100人100通り」の働き方を推進するサイボウズの松川隆人事部マネージャーは、自らも週1日の「副業」をしている自らの体験談を交えながら、副業導入には「多様性重視、個性尊重、公明正大」といった風土の醸成が不可欠と強調しました。

フォーラムの内容は参考になりましたか(参加者アンケート結果から)

参加者の意見・感想は・・・

  • 「副業・兼業を実際に進めている先進的な企業の、導入背景にある信念から具体的な運用まで、生の声を聞くことができ、とても参考になった」
  • 「講演者4人それぞれの観点や具体的取り組みが聞けて、非常に面白いセッションだった。まだ整理し切れていない分野をアカデミアと実務家でやり取りするのは面白い」
  • 「副業に対してデメリットを強く感じていたが、実際に実行している3社の話を聞き、デメリットは思った程ないと感じた」
  • 「副業・兼業の、特に利点について幅広く確認できた。少子高齢化と就業環境の悪化の中で、シニア層の活用から副業は広がっていくと思われ、大変タイムリーなセミナーだった」
  • 「複業に未来を感じた。私自身、世の中の変化についていけていないと痛感。風土の醸成が大切で、社員の幸福を追求していくことが重要」
  • 「職業選択の自由の原則から、本人のやりたいことを制限し縛りをかけるのはナンセンス。決まった成果にコミットするのであれば自己責任で、その他は自由にすべき…。こうした視点を持ったことがなかった。よく考えれば当たり前の事だが、新しい気づきになった。自社の取り組みの参考にしたい」

登壇者の感想は・・・

早稲田大学 ビジネススクール 山田英夫氏

「先進企業の事例が3社聞け、かつセミナー参加者からの質疑応答も大変有益でした。共通するのは、"性善説"に基づくマネジメントの重要性です。複業が、閉塞する日本企業に風穴をあける、1つの契機になるという可能性を感じることができました」

株式会社 新生銀行 林貴子氏

「成熟社会において“管理”は革新や変化のドライバーにはなりません。リスクを把握した上で踏み出すことが重要だと実感しました。必要とされる価値を必要なところに提供できる機会がさまざまな形であること、働く自由が個人の手に戻ることが、停滞する日本経済のブレークスルーのきっかけとなることを期待します」

株式会社 ディー・エヌ・エー 高橋直人氏

「今回、弊社の副業制度の運用実態を簡単にご紹介させて頂きましたが、山田先生のお話や、一緒に登壇された新生銀行様、サイボウズ様の事例や考え方をお伺いできたことで、改めて自社の特徴や考え方などを相対的に捉え直す良い機会となりました。面白い機会を頂き、ありがとうございました」

サイボウズ
株式会社
松川隆氏

「一緒に登壇させて頂いた新生銀行様、DeNA様の取り組みを聞かせて頂き、大変勉強になりました。運用方法は多少、各社ごとに違っていても、制度の目的や考え方は似ているなぁと感じました。お話しした内容が皆さんの参考になったならば嬉しいですね」

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