南部靖之より日本CHO協会会員の皆様へ
「水五訓」※
一、自ら活動して他を動かしむるは水なり
二、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり
三、常に己の進路を求めて止まざるは水なり
四、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり
五、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と
変じ霰(あられ)と化し凝(ぎょう)しては玲瓏(れいろう)たる鏡となりたえるも
其(その)性を失はざるは水なり
戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将・軍師 黒田官兵衛(くろだ かんべえ)の言葉とも言われており、私が常に指針としてきた言葉です。まさに現在の企業経営にも通じると言えます。
企業が持続的に成長するためには、社員一人ひとりに企業理念の浸透を図り、組織の発展を支える人財を育て残していく。
それぞれが持つ才能・能力が発揮できる環境をつくる。
それが、企業人事の最も重要な使命であると私は思います。
そういう意味では、経営と一体となった人事戦略の推進役であるCHO(チーフ・ヒューマン・オフィサー)が、社員と組織の未来を創るといっても過言ではありません。
日本CHO協会では、これからの企業人事のあり方、CHOの役割について学び、次世代を担う人財を育てていきます。
そして、人がイキイキと活躍できる真に豊かな社会の実現を目指し、取り組んでまいります。
※.水の性質になぞらえて、人が生きる上での大切な心得を示した教訓
・自ら潤す:まず自身が学び成長し、その力を他者や社会のために活かすこと
・常を満たし:謙虚な姿勢で、地道な努力を重ね、着実に力をつけること
・器に従い:どんな状況にも柔軟に適応し、臨機応変に対応すること
・清濁併せ:様々な意見や人々を受け入れ、包容力を持つこと
・刻々落下の怠りなし:わずかなことでも、日々の努力を継続すること

日本CHO協会代表 南部靖之