「働きがい」のある仕事、そして「働きやすい」会社。
就職活動中の学生、現に働く私たち、誰もが望む理想の姿です。しかし実態はどうでしょう。
「ウエルビーイング(Well-being)」という視点では、個人の意識である「働きがい」と、組織の仕組みである「働きやすさ」の両立が重要な鍵となります。
そこで、今回の人事戦略フォーラムでは、「人」と「組織」の両面からウエルビーイングの本質に迫ります。
前半では、脳科学と行動経済学を背景に組織開発の実務に携わる松井博史氏(大阪大学准教授)が、人のライフキャリアや働きがいを高める実証的な手法を紹介。
後半では、転機を科学する研究者・松本凱斗氏(慶応義塾大学大学院博士課程)が、組織が抱える課題の本質を読み解き、持続可能な変革の方向性を提示します。
外資系コンサルティング会社での実務経験を持つお二人が、『個』と『組織』両面からウエルビーイングの核心に迫ります。
理論と現場の知見を交差させながら、働く人々の可能性を引き出すヒントを探る90分。
ぜひ、奮ってご参加ください。(参加費無料)
【プログラムのご紹介】
【PART1】講演
「人」視点で考える、働きがいと働きやすさ
- 大阪大学 経済学研究科 准教授 松井 博史 氏
【PART2】講演
「組織」視点で考える、働きがいと働きやすさ
- 慶応義塾大学大学院 博士課程 松本 凱斗 氏
【PART3】パネルディスカッション
「ウエルビーイング」で考える、働きがいと働きやすさ
- [パネリスト]
- 大阪大学 経済学研究科 准教授 松井 博史 氏
慶応義塾大学大学院 博士課程 松本 凱斗 氏
質疑応答
【登壇者のご紹介】
大阪大学 経済学研究科 准教授 松井 博史 氏
- メッセージ
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ウエルビーイング(Well-being)は、単なる「良い状態」ではなく、働きがいやエンゲージメント、生産性、さらにはイノベーションにも波及する、組織の持続的成長に欠かせない要素です。
しかし現場では、施策が目的化し、担当者自身がその効果を実感しきれないまま取り組まれていることも少なくありません。
私のパートでは、Well-beingやワーク・エンゲージメントを実際に高めるために有効な介入手法について、実証研究と現場事例を交えながらご紹介します。まずは、みなさんご自身が「これは良い・やりたい」と思える体験から始めていただければと思います。 - プロフィール
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脳科学・行動経済学の研究を経て、外資系コンサルティング会社などで10年以上の実務を経験。現在は大阪大学准教授として、実務と心理学の知見を融合した人材育成・組織開発の応用研究に取り組む。
慶応義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 博士課程 松本 凱斗 氏
- メッセージ
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私自身、“ウエルビーイング”という概念に深く共感しながらも、特に企業経営においてその実態が伴わないジレンマに直面し、力不足を痛感したことで研究という道を選びました。人的資本経営・ウエルビーイング経営という言葉をバズワードで終わらせないために、現実の困難を正しく見定めることが、理想へと向かう近道だと考えています。
このため、私のパートではウエルビーイング経営の推進を阻害する組織課題や要因について、先行研究や調査結果と共に振り返ります。その上で、このような答えのないWicked Problem(厄介な問題)への対抗策について、一定の戦略を描きつつ、皆様と協議できる場となれば幸いです。 - プロフィール
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東京大学の修士課程を修了後、外資系コンサルティング企業にて社内外の組織・人材開発案件に従事。人的資本にまつわる調査分析や戦略策定、企画統括を担う。その後、ウエルビーイング研究者の前野教授の元で、心の立ち直りと成長を科学する“転機のメカニズム”の研究に注力。2025年に『転機堂』を開業。人生を変える原体験を取り揃えたセレクトショップを目指し、社会人向けのアンラーニング研修や体験コンテンツを提供している。
転機堂 代表
【開催日時】
2025年9月4日(木) 13:00~14:40
【参加にあたってのお願い】
本フォーラムは、Zoomを活用したオンラインセミナーです。
ネットワーク環境を整えた上でご参加ください。