ホームセミナーセミナーレポート人事実践セミナー 2020年7月16日

セミナーレポート

人事実践セミナー

管理職のかかわりが、働きがいのある組織をつくる!~今だからこそ、メンバーのエンゲージメントを高めるアプローチ方法を学ぼう~

NEWONE 上林 周平 氏

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テレワークが半ば強制的に普及した結果、これまで以上に「エンゲージメント」に対する関心が高まってきました。今回のセミナーは、管理職の役割に焦点を合わせ、管理職のメンバーとの関わりが、エンゲージメントにどのような影響を与えるのか、管理職が抑えるべきポイントを(株)NEWONE代表取締役社長 上林周平氏と共に考えました。

上林氏は「変わる管理職の役割と組織のあり方」として、今までは「会社」という「強制的な場」で繋がっていたため、メンバーを観察しサポートすることが可能だった。しかしテレワーク時代は、それに代替できる繋がりを作る必要があり、相互に「与え合う」ことで、エンゲージメントを向上する重要性が高まってきた。コロナ禍においては「管理型マネジメント」から「支援型マネジメント」への転換が必要だと、力説されました。

次に、エンゲージメント施策に対する誤解を払拭した上で、管理職は如何にメンバーとのエンゲージメントを高めるか?それには管理職自身が、組織や仕事と従業員の結節点として重要な役割を担っていることを意識し、次に示す「4つのステップ」を実施することが大切であると強調されました。

1.つながるパターンを理解する
2.メンバー意向を具体化する
3.仕事や方針のwhyを伝える
4.貢献に対する手応えを作る

以上4つのステップを踏まえ、人それぞれで違う「エンゲージメントを高めるパターン」を理解し、タイプごとに異なるアプローチを実施するための一連の流れを、具体的手法として解説されました。

最後に、管理職が「覚悟」を決めた上で、逃げずにメンバーと向き合う姿勢がないと、エンゲージメントは高まらないと指摘。一連の施策を遂行していくと、部下の意志がクリアになり、場合によっては離職のリスクも生じると思うが、それを乗り越えてこそ、エンゲージメントの高い組織が実現する。全ては管理職がキーであり、そのために組織は管理職を支援できているだろうかとの指摘に、改めて多くの気付きを得ました。

また翌週7月20日には、上林氏を囲んだオンライン情報交換会を開催、各社の実態や課題を情報交換しながら、上林氏から様々なアドバイスやヒントを頂きました。

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    漠然としていたエンゲージメントの高め方について、頭の中で整理する事が出来た。「管理職に提供できる武器」として、取り組める施策がありそうだと感じた エンゲージメントを高めるために、管理職からどんな働きかけが必要なのか、非常にわかりやすく理解できたので、今後に役立てたい 人によって異なるエンゲージメントを高める4つのパターン類型は、非常に興味深く腑に落ちた 管理職は、部下の各メンバーの「このようにしていきたい!」という意志を引き出し支援することが大切だと思った。グループで話し合う場面もあり、双方向のセミナーでとても良かった 基礎的な内容が多かったが、エンゲージメントの基本を体系的に理解出来た。管理職のマネジメント力強化に課題を感じ参加したので、学んだ内容を今後のマネジメント研修等に活かしていきたい エンゲージメントのイメージが掴めたので、とても良かった 従業員のタイプに合わせた1on1の進め方は、弊社でも是非参考にしたい。管理職がタイプを判断するためのツール(例えば、チェック表のようなもの)があると、コミュニケーションが苦手な管理職でも活用しやすいと思った。弊社の管理職は人数が多く、年代もバックボーンも様々で、業務命令以外のコミュニケーションが苦手な者が多いため 会社全体で施策を展開するためには、どういう考え方や視点で取り組めば良いのかが分かると、もっと良かった 内容がちょっと一般論すぎたのでは。参加者のほとんどが人事の専門家なので、もう少し突っ込んだ内容の方が良かった 参加者とのディスカッションの時間が、もう少しあると良かった
  • 登壇者の感想は・・・

    NEWONE 上林 周平 氏

    「エンゲージメントは、人によって異なるのでは?」と漠然と感じることがある中で、エンゲージメントが高まる4つのパターンに対して、新たな気づきを持たれた方が多かったようですね。その部分を押さえた上で、各種施策を融合し、エンゲージメントが高い組織風土を作り上げて頂きたいと思います」